アフターケア・若者支援の事業者さんたちと福岡で会ってきました|10代20代の居場所かしわもち

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こんにちは、三鷹の10代20代の居場所かしわもちです。


10月3日から5日まで、福岡に行ってきました。
全国の社会的養護等経験者のアフターケア、若者支援をしている事業所が集まるネットワークえんじゅさまの年次大会に参加して参りました。


全国の、若者の居場所や、若者支援に取り組む事業所のリーダーやスタッフが集まり、現地に60名以上、オンラインで30名以上が参加していたようです。



2日間にわたるこうした集まり、特に若者支援に関わる人だけ、というものは珍しく、一般社団法人Onaraの丘咲つぐみさんにお声がけいただいて二人で東京から参加することができ、本当によかったです。


以前からお名前を聞いていた団体さんもあれば、知らなかった団体さんも多く、全国各地で、困った状況にある若者に何かしらの手を差し伸べようと頑張ってくださっている人達と共に学び語り合うことができたのは、これからの若者支援のやり方、つながり方を模索している自分としては、とても勇気づけられる体験となりました。


基調講演は、北九州市に「希望のまち」というコミュニティスペース兼居住支援施設を建設しようとしている、抱僕(ほうぼく)の奥田知志さん、でした。

テーマは「支援とは」。奥田さんがこれまで関わって支えてきた人たち、親子たちのエピソードを通して、支援者の在り方を伝えてくださいました。



抱僕さんはホームレス支援を主にされてきた団体として有名ですが、私たちの分野で言う「困窮世帯」の親子とも関わりがあり、時には奥田ご夫妻が自宅で一緒に暮らして支えることもある、というのは、

奥田さんのご講演を直接聞くようになって初めて知ったことでした。


安心安全のない、信頼感のない中で育った人との関りの中で、大きな忍耐力とその人を信じて待つ力が求められるのを、奥田さんのお話からも強く感じますし、それに耐えきるには自分自身が支えられる必要があること、

自分がそもそも無力である前提で、時には「神様のせい」にする、ある意味の「あきらめ」の道も持っていていい、という在り方も見せていただきました。


参加者の多くの人が印象に残ったと言っていた「縦の成長」と「横の成長」のお話では、わたしたち"支援者"がきっかけとなって、その人がいかに多くの「横の成長」となるつながりを作ることができるか、それが大切だと感じる内容でしたが、今回の2日間のように私たちが若者支援の「横の成長」と持てる場だったと感じています。


参加者の中には、私と同じく、若者の居場所を新たに始めようとしている人がいて、その場を通して、若者が困っていることに対してそれをサポートできる大人と繋げることを積極的にされていました。


例えば、児童養護施設から専門学校に進学して簿記の授業でつまづいてしまって進級が危ぶまれている学生さんに、税理士でリアルまたはオンラインでサポートできる人、といった要望があり、

こうしたニーズにも、横のつながりがあれば応えていけるのを、今回の出逢いでも感じた次第です。



また、この場に全国から事業者が集まっているからこそ聞くことができたのが、都市部と地方での若者との繋がり方の違い、そもそもの若者の母数の違いからの、やり方の違いでした。


都市部では民間が自主的に事業を立ち上げて自治体と連携することが多いように感じるのが若者の支援と居場所の傾向でしたが、

地方ではむしろ自治体が若者支援の居場所なり自立支援事業の拠点を作るけれども、若者がそれを利用する流れは運営者に任されているような、そんな印象を受けました。


いずれにしても、支援が届いてほしい若者は確実にいるはずだけれども、どうしたら届くのか、どうしたらすでにある居場所や支援の拠点を利用する行動につながるのか、その課題はどのエリアでも持ち続けながらやっているのだと感じます。


当法人でできることの一つとして、インターネットを通じて、全国の若者支援の事業者さんたちを若者たちに知ってもらうきっかけづくりがあるはずだ、と思って、発信していこうと思います。





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一般社団法人leaf green

住所:東京都三鷹市上連雀1丁目12-17 三鷹ビジネスパーク1号館B1F Musashino Valley内

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